2016年03月08日

【記事】4年後めどにデジタル教科書 導入へ | オンリーワンスクール西宮北口教室


※4年後めどにデジタル教科書 導入へ(NHK NEWS WEB)より転載※

タブレット端末などを使って動画や音声も活用しながら子どもたちが学ぶことができる「デジタル教科書」について、文部科学省の有識者会議は4年後をめどに全国の小中学校と高校の教育現場に導入する方針を固めました。


デジタル教科書は、通常、紙の教科書で教えている内容を、タブレット端末などを使って教えるもので、動画や音声を使うことで英語のヒアリングなどで学習の幅が広がるほか、文字や図を大きく表示する機能があることなどから障害のある子どもなどに細かい配慮ができるといったメリットがあります。


このデジタル教科書について文部科学省は有識者会議を設けて検討してきましたが、4年後をめどに全国の小中学校と高校の教育現場に導入する方針を固めました。具体的には、子どもたちに1台ずつ端末を用意して教えることを想定していますが「『書く力』や『考える力』の充実には従来の紙の教科書も必要だ」という意見もあることなどから、当面は紙の教科書とデジタル教科書を併用し、部分的にデジタル教科書だけを使った教科の履修も認めるということです。


一方で、学校によっては必要な端末の機器やネットワーク環境の設備などが整っていないところもあり、今後も対策の検討が必要だということです。有識者会議は来月の会合で議論をまとめる方針で、これを踏まえて文部科学省が準備を進めることになります。



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2015年07月22日

人文社会科学系学部がある国立大 8割が再編検討 | オンリーワンスクール西宮北口教室

NHK NEWS WEBより

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150719/k10010159301000.html
2015/07/19

<転載開始>

人文社会科学系学部がある国立大 8割が再編検討

文学部や経済学部など人文社会科学系の学部や大学院がある国立大学のうち8割が、学部の再編や定員の削減などを検討していることがNHKの調査で分かりました。

国立大学を巡っては文部科学省が先月、教員養成系や人文社会科学系の学部や大学院について、廃止や社会的要請が高い分野への転換に努めるなど、組織と業務全般を見直すよう通知を出しました。

この方針について、NHKは対象となる学部がある国立大学64校にアンケートを行い、89%に当たる57校から回答を得ました。
人文社会科学系の見直しを求める通知については、関連の学部がある大学42校のうち、25校が「趣旨は理解できる」と答えて6割を占め、「不本意だが受け入れざるをえない」が2校、「全く受け入れられない」が2校でした。「趣旨は理解できる」と答えた大学からは、人文社会科学系は大学教育の根幹だとしたうえで、少子化や社会のニーズに対応するには教育内容や組織の改革は必要だなどという意見が自由記述で寄せられました。

また、先月いっぱいで文部科学省に提出することになっていた来年度から6年間の中期目標の素案に、人文社会科学系の見直しをどのように盛り込んだか尋ねたところ、学部などの「廃止」を検討している大学はありませんでしたが、「再編して新たな学部などを設ける」が11校、「具体的な内容は未定だが、再編を検討する」が8校、「定員を減らす学部などがある」が6校、「教育目標を明確にした」が3校、それに「国の方針を踏まえたものではないが、再編を盛り込んだ」が7校と、何らかの見直しを予定している大学が83%に上ることが分かりました。
このほか、すでに検討を終え来年度から新たな学部を設けるという大学もあり、国立大学の人文社会科学系が大きく変わろうとしていることが浮き彫りとなりました。

人文社会科学系の学部とは

人文社会科学系には、文学部や教養学部、それに法学部や経済学部なども含まれます。文部科学省によりますと、86の国立大学のうち48校に人文社会科学系の学部があり、ことしの入学定員は合わせて2万5000人余りと、全定員の26%となっています。

人文社会科学系学部の再編の背景は

人文社会科学系の見直しを求める文部科学省の通知について、「趣旨は理解できる」と回答した和歌山大学では、19日高校生を対象にしたオープンキャンパスが行われました。

和歌山大学では、来年度から経済学部の3つの学科を統合したうえで、定員を現在の330人から30人減らす方針です。カリキュラムも変更し、金融機関に就職するためのコースや税理士を目指すコースなど6つのコースを設け、卒業後の進路を見据えて選択できるようにするということで、オープンキャンパスでは高校生たちがコースの内容について説明を受けていました。

こうした再編の目的の一つは就職率の向上です。7年前に設置した観光学部の昨年度の就職率は99%。これに対して経済学部は87%で、10ポイント以上低くなっています。和歌山大学経済学部の足立基浩学部長は「人文社会科学系の教育は地方の人材を育成するのになくてはならないが、就職を意識して大学を選ぶ若者が増え、大学ごとの特色が求められるようになるなか、学生のニーズや社会の要請に応えるために変わっていかざるをえない」と話しています。オープンキャンパスに訪れていた経済学部志望の高校生からは、「進路を意識した取り組みはいいと思うが、定員が減って自分が入学できるか心配です」といった声が聞かれました。

岩手大学も、昭和24年の開学以来初めて大幅な再編に乗り出しています。来年度、人文社会学部と教育学部の定員を合わせて100人余り減らしたうえで、理系の学部の定員を増やすことにしています。農学部には「水産システム学コース」を新たに設けて、東日本大震災で大きな被害を受けた水産業の復興を支える人材を育成する方針です。岩手大学の岩渕明学長は「大学がみんな似たような教育をするのではなく、それぞれの地域が抱える課題に取り組んでいくことが、地方の国立大学の存在価値になっていく」と指摘しています。

この再編について、釜石市で水産加工業を営む男性は「大学と一緒に研究開発をしたり、若い視点を取り入れて販路の拡大につなげたりできるのを期待しています」と話していました。

文部科学省の通知を「不本意だが受け入れざるをえない」と答えた大学もあります。経済学部と教育学部の二つの学部から成る滋賀大学はアンケートの自由記述で「大学教育の目的は実学的な職業人の養成ではなく、思考力、判断力、表現力を持つ人材の養成であることを強調したい」と書き、通知を批判しました。ただ、文部科学省の方針を受けて、文系と理系を融合させた「データサイエンス学部」を2年後に開設する方向で検討しています。ビッグデータの集計や分析、活用方法を学ぶ学部で、経済学部と教育学部の学生定員や教員の人件費を削減し、再配分する予定です。

滋賀大学の佐和隆光学長によりますと、背景には大学の運営費がひっ迫している実情があるといいます。滋賀大学は収入のおよそ半分に当たる31億円を国からの運営費交付金に頼っていますが、交付金は年々減少傾向にあり、この10年で1割ほど減りました。来年度からは、取り組みや実績が高く評価された大学に交付金が重点的に配分されることになっています。

佐和学長は「人文社会科学系の存在意義を認めないような通知は受け入れられないが、大学が貧乏所帯にならないためには新しいことをやらなければならない。これまでの人文社会科学系の教育や研究に課題があったことは事実で、通知をきっかけに改革の意欲が高まった」と話しています。


<転載終了>

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Posted by only1school  at 13:27Comments(0)社会の変化記事転載大学改革

2015年07月10日

教員養成系など学部廃止を要請 文科相、国立大に | オンリーワンスクール西宮北口教室

日本経済新聞より

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08HCT_Y5A600C1CR8000/
2015/06/08


<転載開始>

教員養成系など学部廃止を要請 文科相、国立大に

下村博文文部科学相は8日、全国の国立大学法人に対し、第3期中期目標・中期計画(2016~21年度)の策定にあたって教員養成系や人文社会科学系の学部・大学院の廃止や転換に取り組むことなどを求める通知を出した。


通知では、各法人の強みや特色を明確に打ち出すよう求め、組織改革に積極的に取り組む大学には予算を重点配分する枠組みも盛り込んだ。


教員養成系と人文社会科学系については、18歳人口の減少などを理由に、組織の廃止、社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むよう要請。司法試験合格率が低迷する法科大学院についても、廃止や他の大学院との連合など「抜本的な見直し」を求めた。


(1)地域貢献(2)世界・全国的な教育研究(3)世界的な卓越教育研究――のいずれかの枠組みを選んで機能強化を進める大学には、運営費交付金を重点配分するとした。


国立大学法人は6年ごとに中期目標・中期計画を掲げており、16年春からが3期目。各法人は通知を踏まえて目標・計画を策定し、15年度中に文科相が認可する。

<転載終了>


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Posted by only1school  at 22:42Comments(0)社会の変化記事転載

2015年07月05日

ロボット人材派遣事業を開始~アルバイトとしてPepperを時給1,500円で派遣~ | オンリーワンスクール西宮北口教室

SoftBank 企業・IRより

http://www.softbank.jp/corp/group/ccr/news/press/2015/20150618_01/
2015/06/18

<転載開始>

cocoro SB、ロボット人材派遣事業を開始
~アルバイトとしてPepperを時給1,500円で派遣~

ソフトバンクグループでクラウドAIサービスの開発などに取り組むcocoro SB(ココロエスビー)株式会社は、世界初となる「ロボット人材派遣サービス」を開始します。第一弾として、時給1,500円でティッシュ配りのアルバイトにPepperを派遣するサービスを、2015年7月1日より東京23区から開始します。また、受付・販売などの定型業務につきましても受け付けを開始いたします。

「ロボット人材派遣サービス」は、人のアルバイトを雇うのと同じように時間給で、ティッシュ配りや受付、販売などの簡単な定型業務にロボットを派遣するサービスです。ロボットのリース契約や故障した場合の修理対応など面倒な手続きは不要で、派遣する際は業務に応じて、画像認識や行動計画、衝突回避、音声認識、音声合成などのさまざまなソフトウエアをパッケージにして用意するため、利用者は定型業務のための開発費を負担することなくロボットを使うことができます。

派遣地域や対応可能な業務については、今後順次拡大していく予定です。

<転載終了>


進むロボット化時代。

まだまだ実験段階だと思いますが、
改良が重ねられていくと
いずれ"考える力をそれほど必要としない定型業務"は
どんどんロボットに移管されていくのだと考えます。

教育者として
改めて、ロボットにはできない「人の強み」を伸ばすよう導くことの必要性を
強く感じた時代の変化でした。

ロボットにはできない
人の強みって何だとお考えになりますか?


オンリーワンスクール西宮北口教室 教室長 長宗 誠

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2015年07月03日

この小学校先生がすごい! 子どもたちのやる気を引き出す数々の仕掛けとは | オンリーワンスクール西宮北口教室

HRナビより

http://hrnabi.com/2015/07/01/8634/


<転載開始>

小学校の授業に一風変わった教育手法を持ちこみ、子どもたちのモチベーションを上げまくっている先生がいる。東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘先生の授業風景は、まるで司会者とひな壇芸人のようだ。

「皆さんがイメージしている普通の授業が国会答弁みたいな感じだとすると、僕の授業はそういう決まった形がありません」

沼田先生が問いかけると、子どもたちはどんどん話す。そこにツッコミを入れつつ、話を広げたり、ほかの子に振ったり、最後に先生がオチを持っていこうとすると、また子どもたちが取り返す。


なぜそんなアクティブな授業が可能なのか。子どもってもっと気難しい存在じゃないの? なんて、ついつい不思議に思ってしまう。子どもをやる気にさせるマジックはきっと大人にとっても参考になるはずだ、ということで沼田先生にいろいろな話を聞いてきた。たぶん新人教育に悩む先輩社員なんかにも参考になるだろう。



「先生の授業はお笑い芸人みたいだね」

–学校授業といえば想像するのはまさに国会答弁でした。先生の説明を聞いて、さされたら何か答えるという。

それって面倒くさいですよね。例えばよくあるのが、子どもが「はい」と手を挙げたら椅子を引いて、起立して、椅子を入れて「4です」と。

ただ「4」って言うだけなのにその作業に時間を取られるのは無駄だし、子どもだって椅子を入れている間にアイデアが変わったりするんですよ。だからとりあえず座ったまま何か話してもらって、それに僕がツッコミを入れて授業をする。

こういった授業をやっていたら、「先生の授業はお笑い芸人の誰々さんみたいだね」と言われて。それで「これだな」と思って、意識してみるようになりました。話を広げて広げて、最後に美味しいところを持っていこうとしています(笑)



なんでそうなっているの?を考えさせる

基本的に正解・不正解がないことを聞くことが多いんです。算数で言ったら逆転の発想が多くて。今日覚えるのが「三角形の面積=底辺×高さ÷2」だとしたら、僕は最初にその公式を出しちゃって、なんでそうなっているの?を考えさせる。ほかには「筆算」ってなんで縦書なの?とか。

最初の頃はみんな「え?」とかって言ってましたけどね。いまの子どもたちって塾とかに行ってるので、筆算の仕方くらいは知ってるんですよ。でも筆算の仕組みはわからないので、それを考えることによっていろいろ学べる。なるべく彼らがやりやすいようにしたいんです。

勉強が面白いかって言ったら、たぶんその面白さに気づくのって大人だけなんですよね。いろんな経験がないと勉強の面白さってわからないし、ましてや子供なんかやらされてる感満載です。それにも関わらず大人から「将来のために〜」とか言われたところで無理。

算数で「デシリットル」とか出てきますけど、僕でさえ人生で使ったことがあまりない。デシリットルなんて一度もないですよね。



仮説を立てさせることで事実を学ぶ

–デシリットルを面白くするのは大変でしょうね。

でもどうやって面白くしていこうかなと考えると、お決まりのことがあるとやりにくい。だからちょっとふざけちゃおうと。ふざけたことによって、実は本質的な学習ができてるようにしています。

例えば卑弥呼について学ぶときも、「みんな、仮説って知ってる?」と切り出して、「仮説」という言葉の意味を調べて、じゃあ今日は卑弥呼についての仮説ね、と。事実を元に仮説を立てろって言ったら、皆すごい調べて仮説を立てるんですよ。「卑弥呼美白説」とか出てきますからね。

その美白説だけを見るとふざけてるんですけど、ちゃんと根拠はある。卑弥呼は銅鏡をもらった。銅鏡は鏡だけど銅だから顔が茶色く見えた。それで自分の顔は日焼けしすぎていると思って、人前に出なくなった。そんな仮説です。

確かに人前に出なくなったことと、銅鏡をもらったことは、魏志倭人伝から引いている紛れもない事実です。だからすごく卑弥呼について勉強して、勉強した結果ふざけた仮説を出してるんですよ。

–事実はちゃんと覚えて、それを元に楽しんでいるわけですね。

2年生の時の掛け算、九九もそうです。「九九シート」で覚えますよね。お友達、おうちの人、先生がチェックするハンコがあるじゃないですか。1の段、2の段みたいな。あれが面倒臭いんですよ。なんでかと言うと、例えば40人いるとしたら360回最低聞かないといけないです。

当然、間違える子もたくさんいますから、たぶん700回〜800回は聞かなきゃいけないじゃないですか。こんなに面倒なことはないなと思いました。それで掛け算シートを作って、2000枚とか大量に印刷して好きにやっていいよって渡します。「暗唱するのに2分切ったら、年賀状にU2って書いていい」と、U2の称号を与えたんですよ。



「称号」にこだわると、九九も自発的に覚える

–U2とは…?

もちろん「Under 2minutes」です。その時にサッカーのUnder 21とか、Under 23とかがオリンピックで流行ってたので、それに似せてUnder 2minutesと名づけたら、必死にやってくれました。毎朝九九の勉強やるんですけど、僕はタイムを測ってるだけなので楽だし。それをやってたら皆すぐに覚えちゃいました。

それでお母さんたちの反応が面白くて、あるとき面談で「先生どうしましょう、うちの子は帰って掛け算ばかり狂ったようにやってるんですよ」とか言ってくるんです。それって日本中のお母さんを敵に回してますよね? 「勉強しない」って言って嘆いているお母さんがたくさんいるのに、「しすぎて困る」って悩んでるんですから(笑)

そんなことを言ったらお母さんも大爆笑してました。要は子供がやりたくなっちゃうような環境をいつも作り出せればいいと思うんです。



「地域について調べなさい」ではなく、「今から観光大使ね」

–本当は嫌な作業ですもんね。楽しくさせるような工夫、どうやって思いつくんですか。

そもそも僕自身勉強が嫌いでしたので、そこがきっかけでしょうね。僕も興味のないことはとことんやらない性格なので。やっぱり勉強する意味ってわからないじゃないですか。だからわかる形にしてしまう。

この前、社会科で観光大使っていう取り組みをやってみたんです。それも「勝手に観光大使」っていうちょっと洒落た名前をつけて、「今日からみんな、観光大使に就任するからな」とか言ったら、子どもは「はぁ?」みたいな。

「全員好きな都道府県をやっていいぞ。パワポで資料作りにいくぞ」って言ったら、パワポ使っていいの?みたいな大喜びで。「戻るボタン」の素晴らしさと、ググり方、そして著作権についてだけ教えました。

子どもって説明書とかいらないんですよ。パワポをどんどん触りだすと上手いやつが出てくるので、それをプロジェクターで写して「どうやってやるの?」っていう学び合いが成立する。そうすると、「もっと写真が必要だよね」みたいな話になって都道府県について調べ出す。

もうその県についてすごく詳しくなって、最後に一人ひとりが観光大使としてプレゼンしたんですけど、やっぱり最後にまとめとしてノートにしないと書く力がつかない。そこで考えついたのが、「よしこれ、知事に送るぞ」と。それで本当に送ったんですよ、全知事に。

子どもは「またこの人変なこと言ってるな」みたいな感じでしたけど。でもノートにまとめて送ったら、知事からお手紙が来たり、お礼にクリアファイルとかを送ってもらったり、兵庫県からは「勝手になんて言わずに正式に特別観光大使に任命します」みたいな通知が来たり、島根県からは学校にゆるキャラ「しまねっこ」が来ましたね。



日直は「キャプテン」、班は「チーム」に

–知事に送るって言われたら頑張らざるを得ない。「観光大使」というネーミングも効いてますね。

そうなんです。うちのクラスは日直を「キャプテン」と呼びます。その日は1日中、サッカー選手が使う「キャプテンマーク」を腕に巻いています。班っていうのもなくて、「チーム」です。


単純に「日直」って言われるより「キャプテン」って言われた方が嬉しいですよね。たぶん大人だって班よりも「チーム」のほうがテンション上がるじゃないですか。

さっきの勝手に「観光大使」もやり方を変えただけで、実は「日本の国土を学ぶ」という社会科の普通の単元なんですよ、普通にやっても調べるわけがないので、いかにやりたくなっちゃうかを考えます。



リレーは遅い順に並べるとみんなが幸せになる

あとは仕組みを変えるのも大事で、うちのクラスは運動会のリレーを遅い順に並べるんですよ。そうするとチームが勝つためには1番から5番の遅い子たちが勝負どころになる。「お前らが離されるのはわかってる。だけど、とにかくトラック半周以内に抑えろ」と声をかけておきます。

後半に絶対抜くっていう考えで一生懸命やらせると、たとえ遅くても他の子から「おいー」とか言われないんですよ。なぜなら遅いのをわかっていて一番前にいるから。でもこの遅い子たちがちょっと頑張っちゃってビリじゃなかったりすると、待ってる子たちがハイタッチして出迎えるんですよ。負けてるのは変わらないのに。

–なるほど、速い子→遅い子だと展開的に気まずいですけど、逆はありですね。

だいたい足の速いやつは普段から走っちゃいけないところを走ってるんですよ、廊下とか。移動は基本すべてダッシュなんですね。でもそんな子たちを1ヶ月鍛えたところでこれ以上は速くならない。でも遅い子はたぶんトラック5周も練習したらすぐ速くなるんですよ。でもその5周を絶対しないんです(笑)

だけど「こいつらを鍛えれば速くなる」って言ったら、速いやつらが練習に付き合うんですよ。「クラスのためにお願い」とか言って。走りたくないやつが一緒に速い子に走ってもらって、終わった後に「よく頑張ったね、ありがとう」とか言われるわけですよ。この遅い子たちはもう家でもトレーニング始めちゃって、そうすると底が上がるからリレーは圧勝しちゃうんですよ。

この作戦をやると親にもいいですよ。親が「うちの子が抜かれてすいません」みたいなことがあり得ないんですよ。最初が遅いので、抜いていくことはあっても、抜かれることは起きないんです。

–適切な人を適切なところに配置して、全体が良くなるような仕組みを考えるんですね。

そのためにはやっぱりコミュニケーションも取らなきゃいけない。僕は毎日全員と交換日記してますけど、毎日コメントを書いて返していて。親の悪口が書いてあることもあるし、友達との関係も書いてあるし。でも親は見ないことになってる。

あとはEvernoteに子どもたちの様子をメモってます。Evernoteだとどこでも書けるじゃないですか。スマホとパソコンとiPadと。更新順に並ぶので、最近書いてない子は一番下になる。そうすると、その子に話かけに行ったりする。



クラスの目標は賞金を稼いで、ホテルでご飯

–さっきの運動会もそうですけど、ちゃんと目的に向かって戦略を実行させるわけですね。

ゴールは意識させますけど、そこに辿り着く手段に関しては僕は求めていません。「好きにやっていい」って言ってますので、皆で考える場合もありますし、個人的に考えてくる場合もあります。

でもクラスには目標があって。それは何かというと、とにかく賞金を取ること(笑)。賞金を取って、ホテルでご飯を食べて、リムジンに乗って帰るっていう目標が全員で共有できています。でもその賞金を取るためには、作文コンテストだったり彼らの実力が要求されるわけです。

そこに向けて皆が自分の得意なことをやっているので、例えば「8月8日に豆つかみ大会があるから出ませんか?」みたいなプロジェクトが勝手に立ち上がります。

うちのクラスはやりたいことが多すぎて、すべてをクラス全員でやってると間に合わないので、プロジェクトチームを作っています。全員どこかのプロジェクトに所属しなきゃいけないってこともなくて、やりたいやつだけやればいい。でも結果的に全員どこかに入ってるんですけど。1人で4つくらい掛け持ちしてるやつもいます。



「良い質問ですね」はNG

–例えば授業をする上で、何か気をつけていることはありますか。

テレビ番組でたまに聞くんですけど、「良い質問ですね」って言葉があるじゃないですか。あれは先生が言ってはいけない言葉だと僕は思ってるんですよ。良い質問は、先生にとっての良い質問なんですよ。それを言い出すと子供は、先生の思っている良い質問を探そうとしてしまうから。

–それは先生に褒められるために。

そうです。「良い質問ですね」というのは、その人が展開したい通りにストーリーが進むから良い質問であって。

あれって教育実習生がよくやってしまうんですよ。授業の流れを準備しておいて、なかなか子どもが思うようにいかないところで、自分の思った方向に向いてることをポンと言うと、「今◯◯ちゃんが良いことを言った!」って(笑) 良いことっていうのは、良い悪いの判断を先生がしているだけ。子どもは自分が良いと思ってるからわざわざ発言してるのに。

でも思わず言っちゃう気持ちはわかる、準備してきてるわけだし。だから実習生に僕が教えるのは、「1回言ってしまったらその次のやつから全部『良い質問』にしろ」って。良いこと言ったねって言ったら、次から全員良いことにしちゃえばいい。

やっぱり先生の枠の中だけで授業が終わっちゃったら、先生よりも凄いやつは出ないですよね。日々、「そう来るの?」みたいな意見が出てくるのが一番楽しいですよ。本当の意味での個性を出せたかなと。



奇抜だけどやってることはどストレート

このあいだ原始時代の話をしていて、「みんな同じ服を着てるのはなんでだろう」って聞いたら、僕の中では「それしか材料がないから」っていう回答が来ると思ってたんですよ。そしたら「流行だから」だって(笑) 確かに、まあ流行っていたのかもしれない。

同じ材質しかないからみんな同じ服を着ている。でも、それを流行と言って何が悪いのかと。これいいじゃん、みたいな気もする。そういう時に僕は「おおー!」とか言いますけど、確かにふざけてると受け取られてもおかしくないですよ。真面目な勉強してるのに「流行」の一言で終わらせようとしてるんですから。

もちろんそれだけじゃ教育は成立しないので、「じゃあなんで流行になったんだろうな?」って考えます。考えるというプロセスを挟んだほうが定着しますね。やってることは奇抜に見えるんですけど、内容的にはどスタンダードだと思います。



大人も子どもも、みんな「認めてほしい」

–子どもも大人も共通するモチベーションアップのコツってあったりしますか?

まあ大人もみんな認めて欲しいんです。だからちょっとでもいいところを認めてあげて、後から注意したほうがいいですね。注意してから褒めても聞こえてない。

例えば最初の頃はただ「いいね」とか言うけど、最後に段々レベルが上がっていったらより具体的に褒める。料理だったら、最初は「美味しい」って言って。次は「今日の焼き方いいよね」みたいな。3つ目になると「このソースと焼き方のバランスが絶妙」みたいに、段々詳しくしていって。

あと、褒めるときもちゃんと褒めないといけないですね。せっかくテストで満点を取っても、お母さんが忙しい時に見せたら、ただの紙切れなので。その絶妙なタイミングを探す必要があります。

だからそれはいまでも演出してあげるようにしています。漢字で満点取った子がいたら、そいつにさよならしてから家に帰るまで20分くらいあるので、その隙にその子のお母さんに電話をして、「やりましたよ、ついに」と。「頑張ったねって褒めてあげて、今日は赤飯炊いてください」みたいなことを言う。ここは女優になりましょうと(笑) 知らない体で聞いて、爆発的に喜んであげてくださいと。

そうすると子どもが帰ってきてニヤニヤしてるけど、お母さんはもう知ってるからちゃんと聞いてあげるわけですよ。そこで何かあったの?って聞いて、喜んでウワーってなって、次の日うなぎを食いに行ったりね。だから、いいことがあったら電話します。ここぞの時はやっぱり皆で褒めたいですね。

見てくれてるって感じることは大人も子どもも大事。そのためには、やっぱり演出というか、どこかで一気に盛り上げたいタイミングを見極めて、目一杯やってあげたいなと。


<転載終了>


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